
昨夜と朝焼けが繋がって、空から降りて来た魂のように夏が安らかに復活する。
露に濡れたギフトが形を変えながら、尚も人類に警鐘を緩めずにそこに在る。
今日は昨日の続き。
一億年前からずっと地球がそうして来たように今、人類は一億年後を思い遣らなければならない。神々がそう教えてくれる。
昨夜と朝焼けが繋がって、空から降りて来た魂のように夏が安らかに復活する。
露に濡れたギフトが形を変えながら、尚も人類に警鐘を緩めずにそこに在る。
今日は昨日の続き。
一億年前からずっと地球がそうして来たように今、人類は一億年後を思い遣らなければならない。神々がそう教えてくれる。
溶け入る寸前の氷菓子の様に、ギフトはそこに置かれている。もう長い間放置された物の本質に、人類は未だ気が付いていない。
神々は至って穏和であり、彼方から人類の行くべき途を照らし続けている。
まさにこの朝の訪れが奇跡である事を悟るべき、夏の終わり‥。
朝、もう消えてしまった筈の神のギフトはそのまま、地上に溶け入るようにそこに在る。
温厚な自然神を思わず仰ぎ、まさに今この奇跡の瞬間を魂に刻んで行く。
『あと少しだけ、時間をあげましょう。』
そう‥ 確かに誰かが囁く時、再び雨が降り始めた。