2024年5月24日、NewJeansの新譜 “How Sweet” が無事お披露目と相成った。
既にカムバック曲として先行公開されていた “Bubble Gum“ とセットで、グッズ込みのCDもリリースされた。私は此方も予約購入しており、週末の外出日を避けた来週の月曜日に我が家に到着するようセットしてある。
新曲 “How Sweet” のMVにはADOR代表のミン・ヒジンの目映い仕掛けが随所に見られることは勿論だが、それ以上に目を見張るものがあるとすれば、本作でNewJeansの5人がK-Popの最大の武器とも言えるエッジボイスを殆ど使っていないことだろう。
声、歌に精通している人ならば直ぐに気が付くが、そうではない一般のリスナーはそれにすら気付かないかもしれない。
それぐらい全てがあまりにも自然でさり気なくて、まるで食前に提供されるミネラルウォーターを無意識に飲んだ時の清涼感だけが音楽を包み込んでおり、それがたまらない。

以前ミン・ヒジンのインタビューで、「人生を楽しむことが大切よ。」‥ と彼女が常に5人の少女たちに話しているとあったが、このPVではそれが見事に開花している。
しかも大自然の中で、照明等のセットや小細工等が為されてすらいない空間であっても、NewJeansのやわらかな素顔と個性はワンセットで健在だ。
楽曲的には (一部SNS等でこれをヒップホップだと言うコメント等も散見されたが) 王道のポップスだと私は認識しており、仮にこの音楽からビートを抜き取ったとしてもメロディーの芯はしっかり残る構造になっており、聴いていて不安定要素が極めて少ない。
コードプログレッションはいわゆる王道コードとは異なり、[E♭m ⇨ D♭M7 ⇨ D♭m7 ⇨ C♭M7] と言うサビのコードの移り変わりは近年のK-Popの楽曲には珍しい。

大自然ほど不確定要素が多いものはなく、その辺りが映像の背景と5人の少女性で見事に表現されており、聴いた後に果汁の入った微炭酸のような爽やかさだけがじんわりと喉元に留まり続けて、とにかく気持ち良い。
何よりエッジボイスを殆ど使わずにこのタイプの楽曲を歌われたら、これまでエッジボイスを必死に習得して来た他の歌手やガールズグループ等にもはや勝ち目はない。
最近色々トラブルに巻き込まれて来たニュジ & ADORやその代表のことがずっと気掛かりだったが、何事もなかったみたいに弾け飛んで行くニュジ (NewJeans) の圧勝だ。
何はともあれカムバック、おめでとう❣️
『How Sweet』by NewJeans
作詞: Gigi, Sarah Aarons, Elvira Anderfjard, Oscar Scheller, Stella Bennett, Tove Burman, DANIELLE
作曲: 250, Sarah Aarons, Elvira Anderfjard, Oscar Scheller, Stella Bennett, Tove Burman
NewJeans ‘How Sweet’ Standard ver. (6 SET)(韓国盤)


“エッジボイスを手放したNewJeans – 新曲 “How Sweet”” への2件のフィードバック
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