色んな噂で透明性を失いつつある藤井風が、タイトルだけは透明な『真っ白』をリリースした。
この曲はミネラルウォーター (実は普通の水) の、『い・ろ・は・す』のCMでも流れている。
私は先ず、歌詞を見る。この人の楽曲の歌詞には、とある新興宗教の教義からの抜粋がふんだんに引用されていると聞くので。
実際に歌詞を読む限りそれらしき箇所は見当たらないが、それよりも何とも言えない投げ遣り感の方が強く響く。売れている‥ と言う自負の割れ目から、いよいよこの人の本性が露わになったのか。
本作品では恋愛が盛り上がった頃合いを見計らってゲームオーバーを言い渡す女性像が描かれており、そう言えば昔そんなゲームの連鎖を単純に楽しんでいた多くの女子大生がいたっけか。
かれこれ昭和の話だが、それは今の若者にも引き継がれているのだろうか。‥だとしたら、何と言う命の無駄遣いをしているのだろう。
真っ白な心に惹かれ
真実をさまよえば
真っ黒なところはぶち抜かれ
真新しい風にまた抱かれた
好きだよ 好きだけど
離れなくちゃ 置いてかなきゃ
好きだよ 知らんけど
私たちもう そんな頃よ
先にさよならするわ
悪いのはそうよいつも私でいいの
先に進まなければゴールできぬゲームなのよ
作品のアートワークはモノクロームだが、純真とか純粋だとか‥ 若い世代とか音楽家が持つある種のがむしゃらさは失われ、タイトルの『真っ白』とは真逆の汚しが骨の髄まで染み込んだように、私には見えて仕方がない。
ところで皆さんは『い・ろ・は・す』を飲まれたことはあるだろうか?
私は過去職の関係でスタッフがよくこの水を買って来るので、嫌々飲まされたものだった。あれをスタッフは「ミネラルウォーターだ」と言って私に手渡したものだったが、どう味覚を研ぎ澄ませたところで苦みのある水道水の味しかしない。
水の味が分からなくなったら人間、おしまいだ。
いかなる飲み物も料理も、基本は水。その微細な味を感じ取れなくなったら、それはご自身の健康状態に不具合が発生した証拠だと思った方が良いだろう。
その意味では藤井風の『真っ白』が全く美味しくも何ともない『い・ろ・は・す』に起用されたことは、あながち間違いではないだろう(笑)。
皆さんも是非、味覚と霊体、感覚を研ぎ澄ませて良い水 (ミネラルウォーター) を飲まれることをお薦めしたい。
一度汚しが入ったものは二度と元には戻らない。
それは水も、人間も、食も音楽も文化も、全てに共通する。
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