“Mi Historia Entre Tus Dedos” by Matteo Bocelli & Gianluca Grignani

お盆期間中、酷い圧に見舞われた。その為予定していた作業も外出も殆どを中止して、ひたすら自宅で休んでいた。
とは言え山のように音楽を聴き、そして自らのオリジナル曲のブラッシュアップも増やし、過去作品の複数を現在の私の感性で再演出来るよう、再々編曲に取り組んでいる。
 
毎週末の音楽探索の状況は別ブログディディエ・メラの音楽倉庫に綴っているが、この作品だけはメインのこのブログに綴っておきたい。
 

“Mi Historia Entre Tus Dedos” (La mia storia tra le dita)を、Andrea Bocelliのご子息、Matteo Bocelli (マッテオ・ボチェッリ) がカバーして世に放った。
最初この作品を私は、Ornella Vanoniのアルバムで知った。
 

 
ヴァノーニの印象が余りにも強すぎて、この曲の原作者がGianluca Grignani (ジャンルーカ・グリニャーニ) であることを調べることなく、今日に至った。

今回MatteoのPVを見ながら本作品がGianluca Grignani (ジャンルーカ・グリニャーニ) のオリジナル作品であることを知るが、原曲の歌詞はスペイン語で書かれているようだ。
(歌詞は以下のYouTubeの概要欄に記載されている。)
 

 
Andrea Bocelliのご子息、Matteo Bocelliは兎に角イケメンだ。まるで古代の彫刻の、人が手で彫ったような顔立ちをしている。

 
Matteoの声質はどこか父・Andrea Bocelliに似ているが、低音/ 中音域/ 高音域の各音域の声質がかなり異なるのが特徴であり、デメリットでもあるように思う。
つまり声質の不安定さを、これは意味する。
 
低音域が最も声質が落ち着いていて安定しており、一種の個性と色気を感じるが、商品としては高音域を売りにしなければならない課題も背負っているのか、どうしても高音域を聴かせたがるプロデューサーサイドの意図を感じざるを得ない。
だが残念ながらMatteoの高音域はトーンが落ちてしまい、光を放たない。
 
原作者はやはり強い。MVでは前半を主にMatteoが先導して行くが、後半の最初とコーラスの一部に原作者/ ジャンルーカ・グリニャーニが声を発する。
そこだけ時間が止まり、完全にジャンルーカの音楽に戻る。
 
ジャンルーカは53歳、Matteoは27歳。ほぼ親子程の年の差の二人だが、容姿を除けば音楽性や表現力の点ではジャンルーカの圧勝だ。
MVの後半ではそっとジャンルーカがMatteoに、主導権を譲り渡すように動画が編集されていてカッコいいのだ。
 

 
是非、X JapanのYOSHIKIにも見習って欲しいと思いながら、何度もこの動画を見入っている。
 
 
編曲の観点で言えばやはり私は、オルネラ・ヴァノーニのバージョンがダントツで好きだ。
 

 
ヴァノーニ・バージョンの編曲が素晴らしいのでCDを購入しようと思ったのだが、物凄い価格だ。しかも日本国内では購入が難しい状況なので、海外から購入するには万が一のトラブルを考えるとかなりハイリスクなので、やめておく。
 

 
それにしてもBocelli家には一体、どんな血が流れていると言うのだろう‥。

イタリア人に生まれなくて、本当に良かったと思う。私がもしもこんな男性に惚れ込んだら、一生を棒に振ったに違いないから(笑)。
 
本記事の最後に、タイトル通りのYouTubeのリンクを貼っておく。美男と野獣の競演をとくとご覧あれ。