地球の怒り

10日ほど前から続いていた目眩は、ベッドで眠っている最中にも頻繁に起こっていた。 それが今朝の地震の後にピタっと止んだ。
並行して続いていた頭痛はむしろ重くなって、今もズキズキと前頭部で、まるで秒針を動かしているようだ。

2025年7月30日 早朝、カムチャッカ半島を震源とする大きな地震があった。丁度その最中、私は案の定悪夢に魘されていた。
昔深く関わっていた男性アイドルの一人が、凄まじい謝罪を繰り返す夢。その夢に対し私は、厳しい説教をたたみかけて行く。

自身の謝罪を相手に受け入れて欲しければ、大切な何かを引き換えに失うことになる‥ と言う話。
夢とは言え、これは実体験に基づく私の哲学だ。
男性アイドルは目にいっぱいの涙を浮かべて、元通りになりたい‥ と言う。
そんな虫のいい話はないのよ‥ と私が返す。
 

その押し問答の最中に、どうやら地震はあったらしい。
 

震源が遠かったので、今回はウーパールーパーの足音は聞こえなかった。だが前兆はあった。
その前兆が何を意味するのかについて考えることを、私が完全に忘れていた。
 


地球が怒りを露わにしている。
それはどこかへ向かう怒りとは違う、もっと内向的で力強いものだ。

地球は失望と絶望を感じている。
それをどうにかして欲しいと言う願望よりも、一刻も早く自身に起きた火のような違和感を鎮めたいと願っており、祈りのような念の一部が私の体を通り抜けて行く。

騒音と臭いで気がおかしくなりそうだと、地球の意識が私に訴えかけて来る。

ふと、「Requiem 311」を書いた頃を思い出す。
今私が感じているこの感覚は、あの時とよく似ている。収まりようのない怒りと不安と失望と‥、それをどこへもぶつけるあてもなく胸の中に抱え続けたあの時の感覚に。
 

色々なことがあった水曜日。
頭痛は止まないが、少なくとも音楽で祈りを形にすることは出来た。

理解し合えない怒りと苦悩を、地球も又抱え込みながら覚醒している。

明日がどんな一日になるかなんて、誰にも分からない。そして地球の営みを、いち人間が制することなど出来る筈がない。

[世の霊能者や予言者未満の某等は、驕りや承認欲求等の一切合切を捨てて欲しい (祈) 。]
 
 

 

Oversoul – Didier Merah feat. MJ

誰の為でもない音楽が、この世に在っても良いと思う。
目的を持たない音楽は、同時に普遍の力を得るだろうから。
 
この作品Oversoulのアートワークは夫・天野玄斎の手によるもの。この絵から何を感じ取るかは、各々の感性に委ねたいからこそ私はこの曲の由来を未だ明かさずに居る。
 

 
砂丘の彼方、あなたには何が視えますか?

この作品は恐怖と絶望の最中に降りて来たM.Jの御霊のインスピレーションをそのまま音楽に替えたものだから、本来ならばM.Jとの共作にしたかった。
だが現世には著作権と言う縛りがあるので、「共作」には出来なかった。
 

 
「現世は不自由だね。」とM.Jがささやいた。本当にそうだと思った。

黒い春は今も続いている。だが多くの魂たちが、いつしか静かな眠りに就いた。ならばもう彼等を揺さ振ることなくそっとしておいて欲しいと思う。
 

黙祷も祈祷もせずに、生き残った人たちの心からもそっと彼等を消し去ることの方が、黙祷よりも余程尊いことのように思えてならない。
 

追悼手記 2021年3月11日

2011年3月11日から10年が経過しました。色々なことがあり、人々は決してあの日のことを忘れることが出来ません。勿論、この私もです。

直接の被災者ではなくても、東京の片隅のあの頃の街も人々も商店街も、まるで戦時中を思わせるものでした。戦争の経験がなくても、あれは戦争だったと今も感じます。

そして2021年の3月11日。世界が新型コロナウィルスによるパンデミックに喘ぎ、もがき、出口のない迷路の中に私たちは立たされています。

余りにも危険なワクチンを積極的に打たせようとしている医療関係者たちは、ワクチンがその後何をもたらすかの可能性について知っています。でもそれを口にすることが、誰にも出来ない状況なのです。
製薬ビジネスに反旗を翻せば、ともすれば医師免許をはく奪されるかもしれません。皆、恐怖に怯え慄き、何より自身の生活を守ろうと必死です。
でもそれを誰にも責めることなど出来ません。

私は今でも東北沖の海底を覗き込むことがあります。そこには魂となった多くの人々の生活が、あたりまえの日常のように繰り返されています。

霊魂となった魂が霊体を持たない場合、その魂たちは過去の習慣を思い描き継続することしか出来ません。まさに今の東北沖の海底は、そんな光景に包まれています。

日本の神職者たちは一体、何を祈り、何を思い、その職務についてどう考えているのでしょうか。
新型コロナウィルスからの緊急事態宣言が続く中、多くの祀りが中止され、日常的に行われている祈りの儀式もどこか疎かに感じざるを得ません。

でも、私はこの世界にミッションを持って生まれ付いた芸術家として、ただ一人であってもこの地上の様々なことに対し思いを致し、祈りを捧げたいと思います。
音楽家のくせに、ただの芸術家のくせに‥。人は色々なことを私に向けて放って来ますが、そんなことは私にとってはどうでもいいことです。

リラの星が自爆を遂げた後の私は、魂と霊体だけをしっかりと抱え込み色んな時代、色んな場所を、色んな人に姿を変えながら転々として来ました。そして今があります。
今、この2021年の混乱の中を生き抜くことをもう一つのミッションとし、尚且つこれまで続いて来た霊体としての、リラ星の巫女だった私としてのミッションの両方を抱きしめ、しっかりと地に足を付けて生きて行きたいと思います。

追悼詩集Requiem 311』より、『Oversoul』。
詩: http://requiem311.spx.jp/main/00099/

詳細は言えませんが、この詩の中にはMichael Jackson氏の熱い思いが詰まっています。
他の98編の詩も含め、是非お読み下さい。
『Requiem 311』http://requiem311.spx.jp/


原曲のYouTube ⇩