永遠の闇 [夜活]

残暑の空に、風の歓声が上がる。
纏わりつくような闇を、音もなく転がり落ちる壊れた秒針。
 
一体誰が、この祭の始まりを歓迎すると言うのだろう。


がらんとした街角に佇む僕と、猫。
遠い始まりを懐かしむように地球がそっと目を瞑る。さざ波が止む。
 
全てが終わりそうな、夜の始まりに。