「静かに弔いたいので‥」
2021年12月26日夜、亡くなった母の携帯電話から弟(故)の嫁 りえさん(仮名)が放った、この印象的な言葉が今でも耳に焼き付いて離れません。
そして彼女のこの言葉の裏にある不穏な残響をあの時私は確かに聴き取り、その電話の後、心を落ち着けながら何度か亡くなった母の携帯電話に連絡を入れますが、ただ一度の彼女からの折り返し電話の後、とうとう彼女は私からのその後の電話を取りませんでした。
私が母の携帯に連絡を入れたのは2021年1月6日以来、約一年振りのことでした。
母は一応クリスチャン‥ と言うことで我が家では通っていた為、毎年クリスマスシーズンは何かと行事に追われていると言う体(てい)で外出が増えていました。
晩年の母がクリスマスをどのように過ごしていたのかについては、考えるまでもありませんでした(あくまで結果論ですが‥)。
でも、いつも通りであれば昨年2021年もきっと忙しくしているかもしれないと思い、私はクリスマス明けに一度電話をしてみようと思い、母の携帯に連絡したのが2021年12月26日でした。
2021年12月26日、昼間に数回連絡を入れたのですが繋がらず、夜遅くになって母の携帯電話に再度連絡を入れるとその電話に、「もしもし!山田雅枝の携帯です!」と、まるで飲食店に足を踏み入れた常連客を迎える店員のような元気な声で弟(故)の嫁 りえさん(仮名)が電話口に現れました。
簡単な挨拶を言った後に私が「ところで何でこんなことになっているのですか?」と質問すると、りえさん(仮名)はさっきの元気な接客口調で「頂いた電話でこんな話しもなんですが、実は12月1日にお母様がお亡くなりになられました!」と、まるで俳優にグラミー賞の受賞の連絡でも入れるような元気な口調でたたみかけて来ました。
続けて彼女は、「義母の逝去の件やその後の一連の詳細その他については一旦自身が決めた弁護士に相談をした後に、弁護士経由であらためて年明けに私に連絡をしようと思う。」と伝えて来ました。
ですが既にその時点で直接りえさん(仮名)と私とが連絡が取れているのだから、以後の連絡事項については直接やり取りがしたいと思いその旨をりえさん(仮名)に話すと、「こういうことは弁護士を間に挟んだ方がいいので‥。」と、彼女はあからさまに口ごもりました。
間髪入れずに母の死因について私が質問をするとりえさん(仮名)は、「はぁ‥、多分‥ 老衰だと、思う‥ のですが‥。」と釈然としない口調でそう言うとその後に、こう付け加えたのです。
「年末は静かに弔いたいので、年が明けてから弁護士経由であらためてご連絡します。」と。
その言葉に私は、「貴女は興奮すると、ところ構わず大声でわめき散らして事を荒立てる頭のおかしな人なんでしょう?だから兎に角しばらくの間、静かにしていて下さいね!」と、暗黙に私を気のふれたおかしな人だと念を押すような心情が強く込められているのを感じました。
以後の連絡手段についてもう一度質問を投げかけると、りえさん(仮名)は「山田家関連はこの電話に集約したいので。」と言い、自分の連絡先に関する情報を私には一切伏せた上で、亡くなった母の携帯電話のみを連絡先に指定し、用事がある時はショートメールを使うようにと私に指示しました。
余りの彼女の物言いに私は一瞬圧倒されましたが、それよりも2021年12月1日の「母の永眠の件」を25日間も私に黙っていた、彼女の言動と動機の方に私は不穏と疑いの感覚を持ちました。
そして12月1日から25日間の謎の空白に、強い疑念を感じました。
時系列 箇条書き
2021年12月1日 母(山田雅枝)逝去。
2021年12月5日
弟(故)の嫁 りえさん(仮名)は遠方から伯母の娘の二人の従妹姉妹の なみさん(仮名)、えみさん(仮名)を呼び出し、りえさん(仮名)が所持していた合鍵を使い、3人で実家に突撃。実家玄関で倒れて亡くなっている母を発見(第一発見者はこの3人)。
2021年12月9日
母の死亡届がりえさん(仮名)によって、役所に提出される。
2021年12月10日
麻布教会にて、りえさん(仮名)が喪主となり麻布教会で葬儀が執り行われる。その後喪主 りえさん(仮名)が母を火葬する。
※この間の全てのプロセスは私に無断・内密に執り行われました。
2021年12月20日
りえさん(仮名)と従妹の妹の方のえみさん(仮名)が二人連名で、弟が懇意にしていた弁護士を訪ねる。
案件は「山田雅枝様相続の件」。
2021年12月26日
クリスマス明けに私が約一年ぶりに母の携帯電話に連絡を入れる。その時りえさん(仮名)に初めて、母が2021年12月1日に逝去していた件を告げられる。
2021年12月27日
早朝、りえさん(仮名)が所有している母の携帯電話にショートメールで、「至急実家の鍵と母の携帯電話を返却して欲しい」旨、伝える。

2021年12月29日
正午近くにりえさん(仮名)が発送したレターパックを受け取る(差出人の住所は実家)。
中に電源を入れっぱなしの母の携帯電話と、実家の合鍵と思われる鍵が梱包されていた。
手紙は無し。
同日午後、急遽夫と実家へ行く。りえさん(仮名)から昼に送られて来た鍵が、実家の合鍵であることが判明。
廃墟同然に変貌した室内に茫然とするも、気になる箇所をチェック。母宛ての未開封の書類や手紙の一部を開封し、一旦帰宅。
2021年12月31日
リビングの死角となっている段ボールの中から、「山田雅枝様相続の件」と書かれた領収書ともう「遺産横取り計画書」とでも言うべき書類が見つかる。

to be continued…