最後の音色 – The sound of Last Bagpipe

BBC放送のYouTubeで放映されたエリザベス女王の葬儀の模様を、私は切なる思いで何度も見つめていました。
 

女王との神人共食が始まってから私の食生活に若干の変化が訪れ、特にそれまで多くのシュガーを投入して飲んでいたミルクティーからシュガーを完全に抜いたことは、言ってみれば大きな変化。
女王が最も好むミルクティーの飲み方は、それまでのミルクティーの味を私の中で大きく変化させました。
 

 
別れは一気に訪れるようで居ながら、違うのかもしれません。

実はその日を先延ばしにして来た自分の言動に少し後悔をしつつ、やはりこの機に私は或る人との永別を決めました。
勿論その方に悪意はなかったのかもしれませんが、結果として私への多くの嘘を否定出来なくなった今、私がその人の人生に関わり続けることで本来の彼女の人生ではない、異質な人生を彼女に歩ませてしまうことに対し大きな違和感を感じたのです。
 

それはいつものように、私から切り出す形になりました。
結果として先方から私に返って来た一通のメールが彼女自身から自らのそれまでの矛盾と虚偽を露呈する格好となってしまったことは、誠に残念でした。
ですが夫は既にその結末を知っており、「だから彼女には無理だと何度も言ったでしょう?」と言い含められると、流石に私自身の決断力の鈍さに腹が立つばかりでした。
 

時に愛情が執着となり、余計な言動に及び、結果的に私を含む両者の心に傷を付けてしまうことについては気付いていながらも、なかなか私の決断が至らなかったのだと思います。
私のエアリプに対して返って来た彼女からのメールには(私から見れば)意外な言葉が綴られており、それが仮に彼女の真実の思いだったとすれば、昨日まで彼女は私に多くの嘘を吐き続けて来たことになります。

嘘つきは大嫌いです。
 

 

人やもの、生き物を愛するエネルギーが、私は強すぎるのかもしれません。
愛兎のマイケル(故)は彼の純粋さが故に、最後の最期で毒母の霊魂の欠片をマイケル自らが見つけ出し、完全に嚙み砕いた瞬間に昇天して行きました。
彼の命がけの祈りで私たち夫婦は救われ、それまで難航していた転居がいきなり捗り始め、さらには母が、死んでも尚手放したくなかったと思われる隠し資産の発覚へと繋がって行きました。
 
不器用でもいいの。私は純真無垢な者々に、ただ包み込まれて生きて行ければ良いと思っています。
 

余談ですが、エリザベス女王の葬儀の最後のバグパイプの音色は余りにも美しく孤高で、永遠に聴いていたい音色でした。