新表現形式「俳柳」HR.061 ⇨ HR.090 公開まとめ 【七澤銀河】

HR.061 心音を持たない人からの手紙 

HR.062 もういいよ バターが匂う夜三時 

HR.063 天気図の台風の目を祓う猫 

HR.064 風鈴は揺らぐ硝子の自然音 

HR.065 心電図政治批判の代弁者 

HR.066 ヴァンパイア酷暑の窓際に伏せる 

HR.067 真実を知る人だけが埋まる星 

HR.068 ジャズを聴く毛深い夏の獣たち 

HR.069 沐浴を済ませた夏のパリ紳士 

HR.070 遺跡から吹く風は仔牛の匂い 

HR.071 黙祷は空を伝って泳ぎ出す 

HR.072 饒舌なホストを黙らせるワルツ 

HR.073 愛の夢リストが叩き割った指 

HR.074 たまにはね速度を落とす人生の 

HR.075 Xが物干し竿と化す真昼 

HR.076 制服を脱いだ人魚のカタルシス 

HR.077 両輪で歴史のひとつを転がす 

HR.078 猫を吸う やさしい脈に埋まる朝 

HR.079 リラの目と遙かな時代《とき》のモニュメント 

HR.080 息をのむ羽根を捥がれたガブリエル 

HR.081 遠吠えで熱く高まる震源地 

HR.082 メビウスの果てを彷徨うコウノトリ 

HR.083 炭酸の浮力に嫉妬するカモメ 

HR.084 いつの日か沈む陸地に目を凝らす 

HR.085 着地する夢も時間も無い丘に 

HR.086 別の名を語る夜更けの曼珠沙華 

HR.087 上気してアマゾン川に沈む鰐 

HR.088 精霊は優しい順で消えて行く 

HR.089 真夜中にバターロールを焦がす音 

HR.090 妖精は宮殿を出て母になる 
 

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