音楽評論 “The Song Is You” – Rava, Enrico / Hersch, Fred

昨年暮れから個人的な生活環境の変化で何かと忙しくなってしまい、暫くの期間音楽評論記事も書けていませんでした。
転居が挟まり自宅のパソコンではなく新居に持ち込んだノートパソコンで日々の作業をしている為、未だしっかりと音楽を聴ける環境が整備されていません。
 
今日はそんな日々の合間に一時的に旧宅に戻り、操作しやすいデスクトップで作業をしています。
新曲の構想を練ったりリハビリを兼ねて鍵盤に触れたり‥ と色々課題山積の中、この記事を書いています。
 

“The Song Is You” – Rava, Enrico / Hersch, Fred

 
思うところがあり、表向きは当面お休みを頂いていた「世界の音楽 / 新譜チェック」ですが、実は自分自身の感性のブラッシュアップを兼ねて密かに続けていました。
ですが特に世界的に新型コロナウィルスの陽性者の人数が右肩上がりになってから、良質な楽曲に出会う確率が激減しています。
 
目立って配信曲数が目立つジャンルを挙げるならば、作成が意外に楽なチルアウトミュージック系、Lo-Fi系、そしてカバー曲の配信等でしょうか‥。
 
この記事のアートワークは久々にスケールの大きいジャズ・アルバム「“The Song Is You” – Rava, Enrico / Hersch, Fred」。
フレッド・ハーシュは1955年10月21日 生まれ、アメリカ在住の66歳の現役ジャズ・ピアニスト。
エンリコ・ラヴァは何と御年83歳、イタリア出身のジャズ・トランペッター。
 

 
先に申し上げておきますが、私はジャズと言う概念もジャズ自体も好きではありません。
あの何ともムズカシそうに考え深げな表情で実は「え~っと、えっとえっと、え~っと‥」みたいに迷いながらアドリブを探る状況には、ほとほとむず痒さ以外の何も感じられません。
 
このアルバム『The Song Is You』の冒頭の作品Retrato em Branco e Pretoで一瞬だけ瞬殺された私でしたが、2曲目辺りから胃もたれを誘発せんばかりのムズいアドリブに苛々しながらも、やはりイタリアものに弱い私は結局ズルズルと最後まで後ろ髪を引かれながら一先ずアルバムを完走しました(笑)。
 
‥と言うのも、フレッド・ハーシュの上品なコード・プログレッションはなかなか素晴らしく芳醇で、退屈さの中にも一寸先の展開を見逃すことが惜しくて結局「えっとえっと‥ え~っと‥」的なエンリコ・ラヴァのアドリブに嫌々渋々とは言えないほのかなスリリングを求めながらアルバムに引っ張り回されました。
 
フレッド・ハーシュがマイルス・デイヴィスの音色に触れたことが切っ掛けで、トロンボーンから思い切ってトランペットに楽器を持ち替えたと書かれているように、アルバム全編のどこかしこにマイルスの黒い輝きが見え隠れしますが、ともすると土臭さだけが先に立ちそうなトランペットを繊細なパイ生地で包み込んで行くようなフレッド・ハーシュの解釈は圧巻でした。
 

  
残念ながらアルバム “The Song Is You” で最も楽曲が冴え渡っていたのは、冒頭曲のRetrato em Branco e Pretoだけでした。
 
楽しみだったラスト曲の『Round Midnight』に至る残り全曲が迷走するように音楽が刹那的であり、そこに私の大嫌いな現代音楽の「ヒョロ~ン!ピロ~ン!ガッチャ~ン!」みたいな非論理的かつ暴力的な音の断片が乱用され、折角の冒頭のメロディアスで理知的な流れは完全に叩き割られたまま、脱輪車両が崖から落ちる寸前で止まったようにアルバムが終了した感は否めません。

現代音楽を愛好する人達の多くが「音楽の権威主義者」だと私は思っており、そんなこと(一種の自己満ごっこ?)は仲間内だけでやって欲しいと常々感じていました。
権威を袈裟に着させて音楽が美しくなるなどある筈もなく、音楽はただ無垢で純粋で美しくメロディアスでノスタルジックな音の最小限の粒に託すだけで十分なのです。
その意味で私はジャズと現代音楽に対しては、同じボルテージの嫌悪感を感じるわけです。
 

音楽に戦争と葛藤は不要です。
ショパンが今一つ庶民に愛されない理由もそれに似ており、冒頭の美しいメロディとノスタルジックなコードで織りなす音楽を展開部でいきなり始まる「戦闘モード」で叩き割る作風が、リスナークラスの音楽愛好家には全く嫌悪されていることにはそろそろ専門家や音楽評論家等には気付いて、その旨発信して頂きたいところです。

 

Enrico Rava & Fred Hersch

 
と言うわけで、この記事の最後にアルバム『The Song Is You』のSpotifyのリンクを貼っておきます。
私の音楽評論と重ね合わせながら、各々の感性でお楽しみ頂ければ幸いです。
  

アフタヌーンティー

生まれて初のアフタヌーンティーを、都内(都下)某所のホテルで堪能しました。
 
昨年暮れに始まった実家の遺産相続手続き中の私たち夫婦は毎日美食を堪能しているように見えるかもしれませんが、この57年強もの期間実家の支援を殆ど受けられず、身の丈に似つかわしくない極貧生活に近い暮らしに耐えて来たことを思えば、このくらいのプチ贅沢くらいは良いのではないでしょうか。

エリザベス女王崩御後、私たちは欠かさず女王との神人共食を続けています。
恐らく庶民の大半が知らなかったエリザベス女王の知られざる苦労談話を今、このタイミングで聞いているのは私たち「テレパシスト」の二人だけでしょう。
 

 
各々の苦しみは、その血筋を引く者同士でなければ分かり合えないのかもしれません。
思えば実母もその一人であった筈ですが、彼女はどこかの時点から人間的に転落して行ったように思います。
その切っ掛けがあたかも顔に障害を持って生まれて来た私のせいであるように、母は親戚じゅう、そして彼女に近しい知人たちに話して歩いていたようです。

その間私は何ら抵抗や反発の機会も与えられず、昨年2021年の12月26日までの間、家族や親戚全員の私に対する蔑視や差別、排除行為等に及ぶ数々の苦境を耐え抜きました。

勿論合法的な手続きを経て譲り受けた資産の使い道の最優先順位として、私自身の音楽活動及び夫・天野玄斎の活動資金が上位に挙げられますが、その他に私たち夫婦はしかるべき団体への寄付も視野に入れながら、今それらの運用について日々話し合っているところです。
そんなさなかの食の楽しみさえも、私はすべて創作活動の糧になれば‥ と考えながら生活しています。
 

豊かな食は豊かな時と素晴らしい人間関係を生み出し、そのすべてが一つも漏れずに私の未来の音楽作品の礎になると信じています。
 

フカフレの姿煮

 
明日は待ちに待った中華料理の秋のフルコースを堪能する予定を立てています。
料理長や店舗マネージャーとも和やかに歓談が弾み、今日の夜は前祝いのような厳かな中華料理も堪能して帰宅しました。
 

Queen Elizabeth, forever…

人生57年と強、どんなキタナシュランなお店の食事であっても何かしら良いところを一つは探し出し、ささやかに慎ましく私は食を楽しんで来ました。
実家の金銭状況が余り豊かではないと信じ込まされ、学生時代には小さなレコードショップで販売のバイトをしたり、町中の宴会場の結婚式等のピアノ演奏も率先して引き受けて来ました。

ですが昨年実母が他界し、そのことで色々と母や実家の過去を調べて知って行くうちに、私がそれまで知らされて来たことの大半が母の作り出した虚像だったことに気付き、愕然としています。
一方で私がそれまで知らされて来たことの大半が母の虚偽ならば、むしろ私は堂々と母が遺したものを57年間の実家からの慰謝料として受け取るべきであり、その現実に素直に従いながらの現在があります。

 

 
2022年9月9日、英王室エリザベス女王がお隠れになりました。

タイミング良く私が私自身のルーツを知り始めた時の、英(スコットランド)女王の訃報は、今の私にとってことさら深い悲しみに加えシュールな霊感の戸をさらに大きく開けたように感じています。
 
昨夜の夕食はそんなシュールな感覚が全開の中営まれ、私たち夫婦の直ぐ傍に女王の御霊が佇まれ、慣れない神人共食を為されていました。
享年96歳の女王はその年輪の中の穢れの一つも感じさせない、まるで精霊のように純粋で穏やかであられるように感じました。

 
このところ体調を崩していた私も少しずつ浮上傾向に改善し始めた矢先のエリザベス女王の訃報の日、私は実家に郵便物を取りに向かい、その足で美容院に行き、髪を切りました。
今回はパーマもかけずトリートメントを2回施して頂き、サロンでは何となく私の遺産相続やら私のルーツの話題に花が咲き、そこはかとなくすっきりとしない情感を抱えながらも担当美容師さんの軽快なジョークに少しだけ励まされながら数時間を過ごし、電車半分~タクシー半分で自宅まで戻りました。

それから少しして‥、私と夫、そして女王の御霊をお招きして静かに執り行われた夕食の儀のような神人共食は、いつもとは少し違う味(味覚)が印象的でした。

 


祈り。
目的も終着点もない祈り。
それを生涯掛けて突き通されたエリザベス女王と、私とはどこかで幽かに(現実的な意味合いに於いても)繋がっているようです。
ここではこれ以上詳しくは書けませんが、これはおそらく事実です。

私はこの軌跡を、次のピアノ・アルバムに表現したいと今、考えています。
 
美味しいものを、食べたいものを食べたい時に何の気兼ねなく、自由に頂けるようになった今の私は、ただの美食家におさまるつもりはありません。
さらに創作に磨きをかけるべく、私は私本来の人生の軌道に戻り、私らしく豊かに送って行きたいと思います。
勿論自分自身の為に。そして愛する地球や、今の私を形成している本来のルーツを特に意識しながら。

何より女王が今日まで貫き通して来られた「祈り」を私なりにさらに深く突き詰め、それを音楽作品に投影して行くこと。
それこそが私のミッションであることを昨夜、再認識しました。


エリザベス女王、今日までの長きの波乱の人生‥ 本当にありがとうございました。
どうか安らかに、私たちをお見守り下さい。
 

母の誇りと「墓じまい」について

我が家は現在、絶賛引っ越しモードの最中にあります。

所謂‥ トラックで旧宅の荷物を一気に新居に運び込むのではなく、旧宅に荷物をある程度保管したまま新居を一から作り込むやり方で部屋作りを進めている為、通常の転居よりは少し時間と手間が掛かりそうです。

家具も一から夫が測って購入して組み立てているので、梱包を解いた後の段ボールの処理等を考えると二日から三日に一個の家具を増やして行くのが精一杯。
 

そんな中、母が未だ某所に資産を隠していたことが判明し、一旦終了した筈の遺産整理が再開されました。
ここは専門家の司法書士や税理士さんにお任せして、私たち夫婦は新居のお部屋作りの続きを継続しています。
 
急に重い荷物を担いだり環境の変化、その他シュールな変化などが続いた為(あるいは愛兎のマイケルの死で未だ私のメンタルが重く落ち込んでいる為‥)、一度更年期で終わった筈の「月のお客様」が再びお見えになり、ここ数日間はかなり酷い腰痛に悩まされている私。
 

 
現役の伴奏者時代に使っていたファイテンの腰痛サポーターを思い出し、先日遂に店舗に出向いてペンダントを含む色んなグッズを買い込んで来たところです。
 
旧宅でかなり古くなった固い布団に寝続けている間に正直かなり腰や背骨に負担が掛かってしまい、それが数年振りに急遽訪れなさった「月の訪問者」とも重なって、数日間殆ど布団から起き上がれずに居ました。
でも少しは体を動かした方が良いと思い、昨日の土曜日の夜にようやく馴染みのレストランにカジュアル・フレンチのプチ・フルコースを食べに出かけて来ました。
 

そこで出されたキャロット・スープが脳天を突き刺す美味しさで、前菜とメインディッシュの間とメインディッシュの後にもう一度、二度は飲まなければ帰れないと思い黒服さんにお願いしてリピートさせて頂きました🥕
 

 
今はもうない「グランドパレスホテル」では定番のこのスープが、都下の小ぶりなホテルのレストランで復活し、それを私たち夫婦は殆ど毎日頂くことが出来ているわけですから、これ程の名誉と幸福はありません。
 

そう言えば今回再燃した二度目の遺産相続ですが、一体母は何から自分自身と資産をここまで頑なに守り続けて来たのでしょうか‥。


先々週某日に或る封書が実家の郵便ポストに投函され、それを数日遅れで私が郵便ポストから拾い上げました。
普段の私ならばそこまで綿密に迅速に実家の手紙に対応することはないのに、あの時だけは違いました。封書をポストから受け取った翌朝に差出人として書かれていた銀行に電話を入れると、案の定そこには母がセキュリティーをMAXにした状態で温存していた銀行口座が存在し、それが未だ生きた状態で保存されていたと言うのだから、これにはさすがの司法書士さんも驚いたことでしょう。
 

 
ここからは一部私の、持ち前のテレパシーで受信した話が挟まります。真偽の程は五分五分と言う前提でお読み下さい。
 
母は生前、弟・大輔(故)の奥様の「りえさん(仮名)」に、何度か「自宅を譲りたい」旨の話をしていたようです。
最初はそれが母の本当の気持ちだった筈が、その件にまつわる一連の会話の中で母が(自身について)某王室の血を引くと言う話を「りえさん(仮名)」に伝えたことがあり、それを聞いた「りえさん(仮名)」の反応がどこか冗談でも聞いた時のようなふざけた表情だった為、途中から母の気持ちが変わったようです。
 

勿論この話は生前の母から直接聞いた話ではないですが、私は経歴にも書いてある通り「チャネラー」であり「テレパシスト」でもあるので、この辺りの話はもしかすると知っているのは「りえさん(仮名)」と私の世界でただ二人だけかもしれません。
 
以前一度だけ、Instagramで遭遇した‥ 表向きは「りえさん(仮名)」の知人と言う体(てい)の「エル〇〇ト(HN)」と言う人物が、誰も(私も)知らない母の事情を自分だけが知っている‥ と匂わせるようなメールを私に送信して来たことがありました。
仮にそれが真実だったとすればそれは、迂闊に第三者には話せない内容である筈。ですが問題はそこではなく、本来ならば「エル〇〇ト(HN)」しか知り得ない筈の話を、実は私が知っていたことの方でしょう。
 
音声に乗らない話を聞き取ることは、天界の音楽を聞き取るのと同様私にとっては日常茶飯事の動作にすぎません。

 
再開した二度目の遺産整理(相続)の元となった母の隠し資産の内容を見た時、それはただの数字の羅列に過ぎないにも関わらず私の目には、どこか特別な思いで母が内密に誰かから譲り受けた資産ではないかと直感しました。
 
母の口癖だった「ママはね、〇〇ダ〇伯爵の血を引いているのよ。」と言う言葉を、私は今でも忘れることが出来ません。
考えてみれば叔母の「昭子さん(仮名)」も面立ちが、現・英国の女王にとてもよく似ていました。これ以上の話については明言することも執筆することも私には現段階では出来ません。
ですが過去にお二人だけ、我が家の血筋について調べた人物が居て、その方々からは母が確かにそうした海外の王室の血筋を引く人物らしいと言うご報告を受けたことがありました。
 
母の誇りは本来ならばとても崇高なものである筈。ですが、彼女は余りに性格が歪んでしまい、最終的にはその崇高な資産を家族の誰にも悟られぬように独り占めし、誰の為に役立てることもなくこの世を去って行きました。
 
母の何よりの誇りは資産ではなく、おそらく「格」だったように思います。
 
本来持っていた筈の「格」を無謀に歪められた経験を持つ人は、往々にして性格がどこかの段階でねじ曲がってしまうことがあるようです。
私もその一人でした。ですが現・夫が偶然にも神武天皇の血を引く人だった為、私自身が抱え込んでいた性格の歪みから見事に私を救い出してくれました。
なので、私は母のような捻じ曲がった性格を、人生の半ばで修正することが出来たと思っています。
 

母にとって、もしも彼女の歪んだ性格を修正する機会を得られた時があったならば、仮にその切っ掛けになれたのはもしかすると私だけだったのかもしれません。
何故ならば私は母から聞いた「血筋」の話を真面目に受け取り、彼女の話に対して冗談めかした嘲笑を投げ返したことなど一度もなかったからです。
せめて母がその段階で私に対する「娘排除や差別」への執着に対する過ちに気付いて方向転換をしていてくれたら、母はあんなに寂しい最期を迎えずに済んだのかもしれません。
‥とは言え、もう後の祭りですが。
 

 
我が家の新居のお部屋作りは、暫くの間続きそうです。
この記事は先日夫が購入してくれたノートパソコンで書いていますが、未だ操作に慣れずに所々改行やらあちこちのレイアウトに難航しています。
 

とは言え我が家はこの転居の後に、母の遺骨の整理その他実家自体の清掃などが控えています。
これはInstagramの中では既に綴っていたことですが、実家「山田家」の墓じまいを予定しています。これについては弟・大輔(故)の奥様があらかじめ、山田雅枝(母)の遺産強奪計画書の中でも書いていたことなので、私は彼女「りえさん(仮名)」の意思を尊重し、父・寛、弟・大輔を含む家族三人のお墓をたたむ予定です。
 

 

今年の1月以降、私から数名の親戚に宛てて母の訃報と私が置かれた立場について、書簡を送りました。ですが親戚は誰一人、返信をよこしませんでした。
彼ら・彼女たちの中では私は「親戚の輪から排除すべき存在」と、誰かに叩き込まれていたのでしょう。ですがそうするか否かはあくまで個人の良識の問題です。
母の死から約9ヵ月間、時を経て様子を見て、これ以上全親族の間違いを継続させておくわけには行かないと言う判断に至りました。
ですので私は私の手で、「山田家」の墓じまいに踏み切ることに決めました。
 
現在私は「山田家」の唯一の法定相続人であり、墓地の管理者でもあります。
その私が弟・大輔(故)を含む私以外の家族全員の墓じまいに至るのは、至極当然でもあり、もう諸々じゅうぶんではないでしょうか‥。
 

よって弟・山田大輔(故)のお墓詣りも間もなく出来ない状況になりますので、この記事で告知させて頂きました。
これまで我が家、山田家の三人を厚く愛して下さった皆様へは、この場をお借りして娘であり法定相続人の私からお礼を申し上げます。
 

[アラサーだって踊りたい。] Dance Cover – XG – MASCARA

Hip Hopとフォーメーション・ダンスは最早、若者とイケメン(イケジョ)の特権ではなくなったと言う比較検証記事。
この肉付きの良い「モリモリ食べる」系のアラサー男子が音楽が始まるや否や豹変する、ある種の「野生の証明」は圧巻だ。

扱う楽曲(本記事では)は韓国に本拠を置く、実は日本のHip Hopグループ [XG] がこの夏にリリースした「MASCARA」。
 

XG

 

“泣きたい時に泣く – Cry when I want to – “
“私のマスカラをいじらないで – Don’t mess with nt nascara – “

MASCARA

 
この部分がサビでキャッチーに響いて来るが、むしろ元のPVよりもアラサーだって踊りたい。の肉付きの良いオトコたちが容赦なく気の強そうな女を演じているからこそ、どういうわけか彼等の目元にマスカラが光っているのではないかと言う錯覚を誘発させるのは何とも不思議である。

その衝撃的でいとをかし‥ な動画が此方。⇩
 

 

私の記憶が間違ってなければ彼等「アラサーだって踊りたい。」の面々は日中は各々が会社勤め等をして、終業後にスタジオに集まって練習を重ねているようだ。
その為動画配信の間隔が約一ヶ月スパン‥ と長めではあるが、今回の「MASCARA」では遡ること一ヶ月前に公開したLE SSERAFIMの ‘FEARLESS’ のダンスカバーより明らかに、フォーメーションの位置もダンスのキレも質が向上していることにお気付きだろう。

最早ダンスはイケメン・イケジョの所有物を逸脱し、万物に平等の娯楽なのだと彼等「アラサーだって踊りたい。」の肉付きのすこぶる良い野獣たちがそれを主張する。
 

同じ音楽、同じダンスの元を超えられるのは、それらを扱う条件の良い素材に限られる‥ と言う常識や前説を呆気なく蹴っ飛ばし、野獣演じるダンスカバーの方が原作かもと言う錯覚を視聴者の脳内に引き起こし、最早放映事故スレスレの映像を奇跡に転じて行く様は人種・職種・価値観を超えて圧巻だ。
 

  
上の動画は原作の方(笑)。
確かによく見るとスラリと足の長い、そして容姿端麗な麗しき(しかも目つきの悪そうな)女性たちが歌って踊っているが、不運にも私は先に「アラサーだって踊りたい。」の動画を視てしまったので、何回元の [XG] のダンス振り付け動画を視ても全く内容が頭に入って来なくなった。
 
これは最早事故であり、しかも [XG] にとっては計算外の不具合が起きてしまったと言っても過言ではないだろう。
 
「アラサーだって踊りたい。」が2022年6月28日に公開した動画 ‘FEARLESS’ でも、似たような現象が起きているが、明らかにその一ヶ月後の「MASCARA」の方が不具合のクオリティーが増している。

 
と言うわけで、この記事の最後に「アラサーだって踊りたい。」のダンスカバーが元のダンス動画をまつ毛一本分リードし始めた問題の動画 ‘FEARLESS’ を、この記事の最後に貼っておく。

何度も言うが、ダンスは動いている間のキレやスピードより、静止する時のキレがものを言う。その点を頭の片隅に留めながら、各々の動画を楽しんで頂ければ幸いである。
 

[音楽評論] NewJeans (뉴진스) – ‘Attention’

韓国から又、とんでもない女性グループがデビューした。

彼女たちはNewJeans。韓国人4人、ベトナム人1人の多国籍女性アイドルグループで、事務所である『ADOR』の後ろ盾にあの巨大事務所『HYBE』が聳え立つ。

一見ただのアイドルとしてお披露目されているが彼女等のパフォーマンス能力はかなり高く、ともすると背後の事務所『HYBE』から今年初春にデビューした先輩格の『LE SSERAFIM』の実力を総合的に遥かに上回ると、私は見ている。
 

LE SSERAFIM

 
売りとしては『LE SSERAFIM』の方が「計算し尽くされたミドルエイジの女性たち』。化粧からファッション、そして表現~楽曲に至る全てがこなれており、全体を通じて「かどわかす」演出を主軸に置いている。
一方『NewJeans』はそのネーミングの通り、極力「素」であり無計算で素朴さを前面に押し出しており、ノーメイクに見えるすっぴん感覚+「太陽の似合うティーンエイジ」の演出を主軸に置いている。

‥とは私個人の見解で、ひょっとしたら事務所は違う計算をしているかもしれないが、傍から見ると恐らくそう見えるように全てが念入りに意図されたように見える。
 
皮肉にも『LE SSERAFIM』はどのパフォーマンスに置いても「脚」の露出が多いのに対し、若手の『NewJeans』はむしろ体の線を隠すように演出されていることに気付くだろう。
 

NewJeans

  
NewJeansのデビュー曲Attention、これがかなり凝ったコードプログレッションで書かれており、途中ディスコードの上をコードをあえて外したメロディーラインが這って行く辺りに、NewJeansをプロデュースしている運営の強い拘りと音楽に対する英知の結集を感じてならない。

歌詞は英語と韓国語の両方をラップ形式で織り交ぜる感じで出来ており、楽曲としては古き良きブラック・コンテンポラリーの、どことなくジャネット・ジャクソンが好んで歌いそうな印象の楽曲に仕上がっている。
 

因みに『Attention』のクレジットは、以下のようになっている。

作詞 : 서지음
作曲 : Justin Reinstein・이우민 ‘Collapsedone’・Anna Timgren

 

 

‥と、凄いのはここから先だ。
この難易度の高い楽曲『Attention』をNewJeansがLiveチャンネル『it’s Live』で、生バンド(ベースは原曲の打ち込み)に乗せて歌唱している。
原曲のディスコードになっている箇所を見事に、ディスコードのまま音程を外さずに歌い切っているところがおそらく、事務所も認める彼女たちの本領に違いない。

確かに全員が両耳にインカムのイヤホンを装着して歌唱に臨んでいるが、それだとしても普通はこのメロディーを正確に、しかもしっかりと表現をそえて歌唱することはかなり難しい。
だがNewJeansの5人にとってはこんなことは、きっと朝飯前なのだと言わんばかりに皆が笑顔を崩さない。

殆どすっぴんに見える5人が全員ロングヘアーをなびかせ、原曲とは異なるバンドアレンジでしかも振り付けを封印して「演奏」に集中している様は、ただただ圧巻だ。

その圧巻の『it’s Live』での彼女たちのパフォーマンスともう一つ、『HYBE』が満を持して世に送り出した先輩格の『LE SSERAFIM』のデビュー曲『FEARLESS』のLiveの様子を、この記事の最後に貼っておきたい。
 

※『LE SSERAFIM』は最初メンバー6人でデビューしたが、途中でキム・ガラムが脱退に至った(2022.07.20)。
 

追記として、両者のパフォーマンスよりも楽曲の出来栄えに注目して聴いて頂きたい。
事務所の力の入れ方としては『LE SSERAFIM』が胴体一個分リードしているように見えるが、楽曲はその逆かもしれない。
その辺りも含めて是非、両方共にお楽しみ頂ければ幸いである。

 

 

暑気払い

昨日は暑気払いをかねて、久々に焼き肉を堪能して来ました。
数年前に比べると食欲が若干低下したのか、予定していた皿数を消化出来なかったのはショックでした。
 

色々なことを考える今日この頃。
つい半年前くらいまでは兎に角同業者や芸術方面の人達と繋がりを持つことを考えて来たのですが、音楽家の多くが自己愛が激しく、殆どの音楽家たちが他の人の音楽を正確に聴くことが出来ないと言う壁に何度もぶち当たりました。
なのでこれからは異業種の人達との繋がりに、着目して行きたいと感じています。その方が、良い人間関係を築けるので。
 
又、別の意味でも私の音楽を異次元級の音楽として、又私を音楽家・芸術家として向き合ってくれると思いました。
 

 
本来、音楽家が他の音楽家の作品を正確に評価出来ないことは、きわめて致命的です。
仲間同士を褒めちぎり合うのではなく、双方の人間的価値を正確に見極めると言う意味で、同業者にそれが出来ない人達がこれ程までに多いから、今の堕落した音楽業界に至ったとも言えるでしょう。
 
 
何度も言いますが、私はバッハ(J.S.Bach)でした。
過去世バッハの私にはバッハとしての人生の蓄積とその記憶があり、音楽の父・バッハが考える次世代の音楽のいろはが私の中には既に詰まっています。
 
「格の違い」を双方認識し合いながら、適切な人間関係を持ちたいと願うばかりです。
  
 

火のない送り火

2021年12月1日に実母がひっそりと他界し、今年が母の新盆にあたります。ですが母を火葬し喪主となって葬儀を執り行ったのは、実際の親族でも法定相続人でも何でもない弟・大輔(故)の奥様のりえさん(仮名)なので、きっと今頃母の新盆にまつわる行事は彼女が色々やっているのかもしれません。
 
なにせ母はカソリック教徒(表向きは)で麻布教会で葬儀が執り行われたと言う話が、従妹のInstagramの写真からも判明しているので、本来カソリック教徒には新盆も何もない筈です。
 
母の納骨の件、お墓の件諸々を親戚や親族に知らせることが現在は、私からは出来ない状況にあります。何故ならば母のみならず母を巡る親族全員が私を徹底的に排除し続け、一切の親族の冠婚葬祭から私を除け者にし続けた経緯があるからです。
又、大輔(故)の奥様のりえさん(仮名)が私から今も尚逃げ回っている以上、仮に母の納骨を済ませることが出来たとしてもそれは誰にも知られることのないまま、時間だけが過ぎて行くことになるでしょう。
 

りえさん(仮名)は私に無断で母の葬儀を勝手に執り行った日から10日後に、私には内緒で母の遺産を相続出来る方法がないかと言う相談を私の従妹のえみさん(仮名)と二人で弁護士に持ち掛けた人なので、従妹も同様に母のお墓の件や法事等についての連絡を私に取る‥ 等と言うことはもはや出来ないでしょう。
 

 
2022年7月31日 午後3時頃、愛兎のマイケルが他界。その直後から黒い霧が晴れたように、世界が(視界が)透明に輝き始めました。
多分‥ ですが、マイケルが母の呪いの全てをどこかに持ち去って行ったのだと思います。あの小さな体で母の呪いの念を全身で受け止めて、全力で私や夫、そして私達の前途・未来を守り抜いてくれたのだと思うと今でも、涙が溢れ出て来ます。
 

マイケルを火葬した日に最後にマイケルを葬儀場まで包んで運んだ時のバスタオルや、マイケルを最期に眠らせたブルーのファイバーマット等を綺麗に洗って、転居先に持って行けるよう畳んで仕舞いました。

ケージに差したままになっていた給水ボトルを見た夫が「水が腐るといけないから、これは早く処分した方がいいんじゃない?」と言ってくれたのですが、そこから3日後にようやく給水ボトルは洗って処分しました。
マイケルが逝く10日前までは食べ過ぎかと思う程よく食べていたペレットやオーツヘイの入った袋も、一先ず中身を分けて燃えるゴミと燃えないゴミとに分別して処分したところです。
 

時間は前に進むことしか出来ません。
先に旅立って逝った者をどのようにして弔えば良いのかと言うことについて、この半年間ずっと考えていました。幸い愛兎のマイケルは私達夫婦が温かく育てて見守って来たので、マイケルの死後もそれは変わりません。
一度インターセルフを経由して再び此方に戻って来たマイケルを、次はもっと健康な状態で第二の人生を謳歌させてあげたいと、今は考えているところです。
 

 
一方母に関しては、これまでの母の行いが余りにも悪過ぎました。
57年間にも及ぶ「娘迫害・疎外」の実績のツケは、死後の母が全て背負うことになります。
 
何やら母は弟(故)の奥様のりえさん(仮名)に、自宅を譲りたい‥ 等と言う心にもないことを口走ったようで、その言葉を真に受けたりえさん(仮名)が本気で自分が母の遺産を相続出来るかもしれない‥ 等と思いながら、母の私に対する呪詛の念を引き継いだことは意外ではありましたけど、きっと二人は同じ穴の貉だったのでしょう。 
 

仮に私が彼女の立場だったとしたら、仮に母・山田雅枝(故)がそのような(心にもないこと)を口走ったとしても本気にはしなかったと思いますから。
 

実家は現在耐震工事の真っ最中で、高層マンションのベランダの手すりの付け替え工事が行われている期間は、窓を開けることが出来ません。
又マンションのエントランスまでのスロープがとても不安定で、流石に母の遺骨を持ってスロープを降りることは危険過ぎるので、納骨はもしかするとうんと延期になるかもしれません。
 

今年の8月に某所の山田家の墓地を訪問された方は、唯一の山田家の法定相続人の私からの連絡を受け取ることも出来なかったでしょうから、色々と驚かれたかもしれません。そこには亡くなった母の遺骨もなければ墓石も何もなかったわけですから。
ですがそれが、母・山田雅枝の人生の集大成だと思って受け止めて頂くほかはありません。
もしくは法定相続人の私に頭を下げ、深く詫びを入れて頂く以外、母を弔う方法は他にないと思って下さい。
 
そもそも弔われるだけの資格のない人ですから、もう何もしなくても良いと私は思っています。
弟・大輔(故)の奥様のりえさん(仮名)が遺産強奪計画書に述べていた「墓じまい」の時期をうんと早めることだって、私には出来るのですから。
その時は、父(故)や弟・大輔(故)も一緒に永代供養に‥ と言うことになるでしょう。
 

[音楽評論] INI – “Password” / 衰退を始めたK-Popとそれを真似るJ-Pop

かねてから超絶なダンス力で日本国内をブイブイ言わせていた男性韓流式EDMユニット「INI」が、3rd シングルPasswordをリリースした。

既に2022年4月にリリースされているCALL 119で圧倒的なパフィーマンスに次いで、優れた楽曲(勿論音楽陣営の力)に注目していた私は半ば楽しみに3rd シングル「Password」のPVを拾いに行ったが、正直なところお話しにならないぐらい表現が緩く怠く、アウトラインがブレたようなような印象を持った。
 

 

どうしても韓流EDMユニットと言えば思い付くのが東方神起。
印象的な一曲を挙げるとすればやはり、Why? [Keep Your Head Down]一択だろう。この作品については楽曲・構成・速度・振り付けから演出まで全てが秀逸で、ブレがない。
 

  
勿論両者は見比べるものではないことなど重々承知だが、楽曲やコンセプトがかなり類似しているので、プロジェクトとしては「どうぞ見比べて下さい。」と言う暗黙のメッセージ(企業戦略)が込められているように見えて仕方がない。
むしろそうやって「INI」と言うユニットのイメージを東方神起のパワーにあやかって印象操作をし、視聴者やファン層に混線を引き起こすことを「INI」のブランディングに利用したかったと見て間違いない。
 

だが如何せん、東方神起は韓流男性EDMユニットの中で超越している。ダンスを例に取れば、動きが止まった時のストップモーションのBodyのアウトラインは、マイケル・ジャクソンに引けを取らない。
ダンスに於いて最も難しいのがこの、ストップモーションのポージングだ‥ と言うことは、私がかつて深く関わっていた5人組のダンス・レッスンでも滾々と聞かされたので今でも忘れることが出来ない。

その意味では「INI」は全てに於いて、緩すぎる。と言うよりだらしがない印象が強い。
生活自体が恐らく緩慢で、普段の動作に於ける注意力が散漫なのかもしれない。それがダンスやヴォーカル力、全体の印象に悪い意味で見事に反映しており、楽曲のシャープさが冴えれば冴える程露骨に欠点として表れてしまう。

プロデュース陣はこの事に、おそらく気が付いていないだろう。もし気が付いているとしたら3rd シングルPasswordは明らかに選曲・企画ミスであり、万が一この楽曲をシングル化・PV化するのであればもっと彼等の全てをシェイプアップする必要が生じた筈だ。
 

  
この、何をやっても何処を見ても、何処から切り取っても「ポワン」とした線の緩さを修正しない限り、「INI」がどんなにアクロバティックなダンスを今後披露したとしても売れ線には乗っては来れないだろう。
メンバーの誰一人がけして肥っているわけではないのに、正直これは見ている側が頭を抱え込む程の残念感・倦怠感しか印象に残らない。

売れたいから歌を歌い、ダンスを踊る。これではダメなのだ。
 
何に向かって語り掛け、何に問題意識を感じ、何を祈りながらその課題に取り組むべきか、何よりがむしゃらさが「INI」から全く感じられないのに背景だけをシャカリキに作り上げたところで、全ては逆効果だ。
 

何より彼等は生粋の日本人であり、韓流風に寄せて真似て作り上げているところが大問題だ(笑)。
そうでもしなければ今の日本のポップスでは勝負が出来ないのか、むしろ韓流に企画や演出を寄せれば寄せる程日本の音楽シーン或いは芸能界自体の劣化を世界に露出することになりかねないので、運営陣はその辺りにもかなり注意を払って今後の企業戦略を練る必要があるだろう。
 

とは言え、そもそもが韓国のオーディションで開拓された日本人による韓流風男性EDMユニットなわけだから、最初っから「物マネ」を使命に背負って生み出された模造品には違いない‥。
 
 

IVE Rei

  
若干話題から脱線するが、最近私が注目しているのが韓流女性グループ「IVE」のラップを担当しているReiさんだ。
彼女も生粋の日本人だが、日本語は勿論韓国語と英語の合わせて三ヶ国語で華麗な今どきのラップを披露してくれる。そのラップのリズム感がシャープでタイトでよどみがなく、ラップに合わせた体の線や動きが悉く美しい。

この記事の〆に、彼女のラップのショート動画「Hiiigh (English ver.)」と、同じ曲の三ヶ国語バージョンの両方を貼っておく。
 

  

[音楽評論] INI – “Password” / 衰退を始めたK-Popとそれを真似るJ-Pop

かねてから超絶なダンス力で日本国内をブイブイ言わせていた男性韓流式EDMユニット「INI」が、3rd シングルPasswordをリリースした。

既に2022年4月にリリースされているCALL 119で圧倒的なパフィーマンスに次いで、優れた楽曲(勿論音楽陣営の力)に注目していた私は半ば楽しみに3rd シングル「Password」のPVを拾いに行ったが、正直なところお話しにならないぐらい表現が緩く怠く、アウトラインがブレたようなような印象を持った。
 


どうしても韓流EDMユニットと言えば思い付くのが東方神起。
印象的な一曲を挙げるとすればやはり、Why? [Keep Your Head Down]一択だろう。この作品については楽曲・構成・速度・振り付けから演出まで全てが秀逸で、ブレがない。
 


勿論両者は見比べるものではないことなど重々承知だが、楽曲やコンセプトがかなり類似しているので、プロジェクトとしては「どうぞ見比べて下さい。」と言う暗黙のメッセージ(企業戦略)が込められているように見えて仕方がない。
むしろそうやって「INI」と言うユニットのイメージを東方神起のパワーにあやかって印象操作をし、視聴者やファン層に混線を引き起こすことを「INI」のブランディングに利用したかったと見て間違いない。

だが如何せん、東方神起は韓流男性EDMユニットの中で超越している。ダンスを例に取れば、動きが止まった時のストップモーションのBodyのアウトラインは、マイケル・ジャクソンに引けを取らない。
ダンスに於いて最も難しいのがこの、ストップモーションのポージングだ‥ と言うことは、私がかつて深く関わっていた5人組のダンス・レッスンでも滾々と聞かされたので今でも忘れることが出来ない。

その意味では「INI」は全てに於いて、緩すぎる。と言うよりだらしがない印象が強い。
生活自体が恐らく緩慢で、普段の動作に於ける注意力が散漫なのかもしれない。それがダンスやヴォーカル力、全体の印象に悪い意味で見事に反映しており、楽曲のシャープさが冴えれば冴える程露骨に欠点として表れてしまう。
プロデュース陣はこの事に、おそらく気が付いていないだろう。もし気が付いているとしたら3rd シングルPasswordは明らかに選曲・企画ミスであり、万が一この楽曲をシングル化・PV化するのであればもっと彼等の全てをシェイプアップする必要が生じた筈だ。
 


この、何をやっても何処を見ても、何処から切り取っても「ポワン」とした線の緩さを修正しない限り、「INI」がどんなにアクロバティックなダンスを今後披露したとしても売れ線には乗っては来れないだろう。
メンバーの誰一人がけして肥っているわけではないのに、正直これは見ている側が頭を抱え込む程の残念感・倦怠感しか印象に残らない。

売れたいから歌を歌い、ダンスを踊る。これではダメなのだ。
何に向かって語り掛け、何に問題意識を感じ、何を祈りながらその課題に取り組むべきか、何よりがむしゃらさが「INI」から全く感じられないのに背景だけをシャカリキに作り上げたところで、全ては逆効果だ。

何より彼等は生粋の日本人であり、韓流風に寄せて真似て作り上げているところが大問題だ(笑)。
そうでもしなければ今の日本のポップスでは勝負が出来ないのか、むしろ韓流に企画や演出を寄せれば寄せる程日本の音楽シーン或いは芸能界自体の劣化を世界に露出することになりかねないので、運営陣はその辺りにもかなり注意を払って今後の企業戦略を練る必要があるだろう。
 
とは言え、そもそもが韓国のオーディションで開拓された日本人による韓流風男性EDMユニットなわけだから、最初っから「物マネ」を使命に背負って生み出された模造品には違いない‥。
 


若干話題から脱線するが、最近私が注目しているのが韓流女性グループ「IVE」のラップを担当しているReiさんだ。
彼女も生粋の日本人だが、日本語は勿論韓国語と英語の合わせて三ヶ国語で華麗な今どきのラップを披露してくれる。そのラップのリズム感がシャープでタイトでよどみがなく、ラップに合わせた体の線や動きが悉く美しい。

この記事の〆に、彼女のラップのショート動画「Hiiigh (English ver.)」と、同じ曲の三ヶ国語バージョンの両方を貼っておく。
 

 

 

関連記事: